2020年03月06日
一斉休校で生じる子どもと親のストレス!どう解消する?

前代未聞の「一斉休校」が日本政府から要請され、真面目な日本人はみな疑問や不満を抱えながらも従っています。
子どもたちも単純に「学校が休めて嬉しい」「試験が中止になって良かった」と最初は喜んでいたかもしれませんが、ここから生じるさまざまな弊害にはまだ気づいていません。
ここでは、家に閉じこもることによる子どもたちのストレスと、そのケアをしなければならない保護者のストレス、そしてその対処法について簡単にご紹介します。

今回の「一斉休校」は国難とは言え、WHOの見解では子どもが感染したりさせたりするリスクはほとんどなく、また感染しても重症化しないということから、なぜ「子どもだけを」という声も多いですし、「満員電車やパチンコを対処する方が先」と言う専門家もいます。
そもそも2011年の3.11の震災自粛のときにも、そのときの学習不足が後々まで悪影響を与えたと教育界では認識されているのもまた事実。教育に熱心な保護者なら不安に思う方も多いでしょう。
そんななか、子どもたちはよく理由も分からず、「何か怖い病気のせいで家にいなければならない」と漠然と不安を感じています。始めは長い休みになって嬉しく感じるかもしれません。しかし、やがてそこに「自由」がないことに気づきます。夏期休暇などは同じ休みでも、塾があったり、習い事があったり、何より友人と思いきり遊べるのですから、まったく状況が違います。
ずっと何日も家にこもっているのは、かなりのストレスになります。大人でもうつ症状が出て、よくない考えに囚われ、イライラしたり攻撃的になったりします。さらに、ここで絶対に気をつけてもらいたいのがゲーム漬けです。家に1人で(または子どもたちだけで)野放し状態となり、こういう状況だからと、親も無制限にゲームをやらせてしまうのは、さらにうつ状態を進めてしまうリスクがありますから要注意です。寝る直前までゲームをし、朝起きてすぐゲームをするようなら依存症を疑いましょう。
そして、これはその子どもたちを持つ保護者もまたストレスになります。仕事を休む休めないはもちろんですが、休めても休めなくてもどちらもストレスになることと思います。
それではそのストレスをどう解消するのがいいのでしょうか。
【一斉休校によるストレスを解消する3つの方法】

◆いっしょにいられる時間は共同作業をする。
(なるべくなら、バドミントンなどカラダを動かすことがおすすめです。いっしょに料理をつくるのもとてもよいですね。トランプやボードゲームをやってもいいですし、とにかくいっしょに何かをやってたくさんおしゃべりしてください)。
◆いっしょにいられない時間にはタスクを課す。
(宿題や家事、また縄跳び何回、近くをランニングなどでもいいかもしれません。何か課題を与え、そのタスクをきちんとこなしたら思いきり褒めてあげてくださいね。そしていっぱい話をきいてあげましょう)。
◆思いきって外出したり外食したりする。
(確かに怖いウイルスであるには違いありませんが、あまり極端にウイルスを恐れず、不特定多数が密集しないような場所でしたらそこまで怖がる必要もありません。アルコール消毒液を持って、たまには気分転換するのがいいでしょう)。
以上、中国の武漢で新型コロナウイルス発生のニュースが報道されてから、振り回されてばかりの私たち。あまりさまざまな情報に踊らされず、いま自分たちにとって何がいちばん大切でどうすべきか、子どもにとって何がいちばんいいのか、誰かのせいにするのではなく各々が自らが考えて行動し、子どもたちを守ってあげるのが責任ある大人の行動ではないでしょうか。